日本でメジャーなのはアメリカのPMP🄬試験です。資格取得者が2020年で100万人います。一方で、ヨーロッパでプロジェクトマネジメント試験といえばPrince2試験です。こちらも100万人程度合格者がおります。この2つを比較したいと思います

受験資格 

 試験についての大きな違いは、実務要件があるかどうかにあります。36カ月プロジェクトを指揮しているなど実務経験がPMP🄬には必要になります。一方、Prince2🄬には実務要件がありません。
 なお、PRINCE2には、ファンデーションとプラクティショナーがありますが、プラクティショナーにつきましては、ファンデーション合格かPMP🄬取得者という受験資格を要求しています。

主な地域

 PRINCE2®(PRojects IN Controlled Environments)とは、プロジェクトを成功裏に進めるために必要不可欠なもの全てを網羅し、幅広く活用されているイギリス商務局が開発したプロジェクト管理手法です。したがって、イギリスを中心にヨーロッパにおけるプロジェクトマネジメントのデファクトスタンダードとなっています。

 PMP🄬とは、米国に本部があるNPO法人プロジェクトマネジメント協会(Project Management Institute:PMI)が実施、及び認定している国際資格「プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル(Project Management Professional)」です。したがって、アメリカを中心に活用されています。

試験会場

 2020年10月現在、PMP🄬は、ピアソンビュー及び自宅での受験が可能です。時間は限られますが、自宅の場合にも日本語の試験監督官の下で受験できます。一方、Prince2は、契約しているパートナー及び自宅で受験できます。自宅受験は、試験監督官は英語となりますのでご注意ください。また。ピアソンビューでも実施しておりますが、試験自体が英語となっているようです。(各自ご確認ください)

試験について

 

PRINCE2® Foundation試験概要

• 試験時間:60 分
• 問題数:75問 (採点対象外のトライアルの質問5つを含む)
• 合格に必要な正答率:50% (70問中35問)
• 本の持込、電子機器の持込:No

PRINCE2® Practitioner試験概要

• 試験時間:150 分
• 問題数:80問
• 合格に必要な正答率:55% (80問中44問)
• 公式 PRINCE2® マニュアルのみ持込は可、但し、電子機器の持込は不可。

PMP🄬試験について

• 試験時間 4時間
• 試験形式(200問のCBT,試験時間4時間)
• ダミー問題(sample問題)25問
・合格点 未公表(6割程度といわれています)

まとめ

 PMP🄬試験はアメリカ中心、Prince2試験はヨーロッパ中心というところはありますが、ご利用される企業に実質的によるところが大きいです。なお、日本においてはPMP🄬試験の方が大きくシェアを獲得しています。

 試験の難易度は、一概にはいえませんが、PMP🄬試験は受験資格要件も厳しいところもあり、PMP🄬の方が難易度が高く感じられる方が多いのが実情です。