PMPとは(2)PMP資格試験の受験資格、費用、受験会場

 PMP試験は、受験までが難しいといわれることがあります。確かに、PMPのハードルの一つは受験資格です。ここではPMP試験の受験資格、試験のプロセス、監査、費用についてみていきましょう。

1 PMPの受験資格

 PMP受験のためには、まず最初に米国PMIのWebサイトより、オンラインで受験者の基本情報、プロジェクトマネジメント経験、プロジェクトマネジメント研修受講実績などを入力し受験資格申請を行うことになります。PMPⓇ受験資格には、下記2つの要件が必要となります。

・ プロジェクトマネジメントの指揮・監督する立場での経験

 高卒・短大者の場合は、プロジェクト業務を指揮・監督する立場で、60ヶ月のプロジェクトマネジメント経験となっています。つまり5年ということですね。
 大卒者の場合は、プロジェクト業務を指揮・監督する立場で、36ヶ月のプロジェクトマネジメント経験となています。つまり、3年ということになります。
 ※ 経験について以前は時間についての要件もありましたが、現在は月数となっています。

・ 35時間の公式なプロジェクトマネジメントの研修の受講

 プロジェクトマネジメントに関する研修を受講したことを証明する書類を保管する必要があります。
 それに基づいて申請をします。ただし履修した内容に品質、スコープ、タイム、コスト、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達、統合マネジメントの知識エリアが含まれていることが必要です。

  • PMI Registered Education Providers (R.E.P.s)
  • PMI Authorized Training Partners (ATPs)
  • 企業内教育
  • トレーニング会社 
  • 遠隔教育会社 
  • 大学など

とあります。EPROJECTはトレーニング会社であり遠隔教育の会社でありますので安心して受講できます。

2 試験の申請プロセス

1 申込みの申請:申込み開始したあと90日以内に申請を完了しましょう。
2 PMIによる申請内容の完全性レビュー:オンラインで提出した場合には所要期間は5日前後要します。
 ここで監査の可能性があります。もし、監査対象となった場合には、監査対象となった日から90日以内に監査資料をPMIに送付することになります。

 実はここまでは受験料がかかりません。その後

3 受験料の支払いをします。
4 PMI からの申込み審査完了の案内が来ます。案内日より1年間が受験有効期間です。有効期間内に3回まで受験可能です。

3 監査

監査は無作為に選ばれます。監査対象となった場合には、次のような書類の提出が求められます。
・学位またはそれに相当する証明のコピー
・実務経験に記載したプロジェクトの上司(主任またはマネジャー)の確認サイン
・必須学習時間を満たす、受験申請に記載したプロジェクトマネジメント研修の学習実績に関する、
教育機関発行の受講証明書・レターのコピー

 PMIは監査書類提出にあたり90 日間の期限を設けています。PMI が監査条件を満たす必要書類を受領後、監査が完了するのに約 5~7 営業日かかります。

4 受験費用

受験費用は、PMI会員と非会員とで違いがあり、以下のとおりです。
・PMI会員 $405 再受験の場合$ 275
・PMI非会員 $555 再受験の場合$ 375

 PMI®会員になるためには、事前にPMI®のサイトにて登録が必要ですが、受験される際には、PMI®会員になっておいた方が、お得です。
 2020年10月現在、PMI®会員には、年会費129ドルと手数料10ドルの139ドルとなっています。
 つまり、PMI会員$405受験料とPMI®会員$139を足しても$544となるため受験の際に会員になった方がPMI非会員受験で$555よりもお安くなるのです。もし、万が一再受験になった時も安く受験できます。
 また、PMBOKもPDF版を無料でダウンロードできるためお得かと思います。

 もちろん、1年で会員をやめることも可能です。(会員をやめてもPMPの資格を喪失するわけではありません)

 ぜひご検討ください。

 詳細はPMP®ハンドブックをご覧ください
 https://www.pmi-japan.org/pmp_license/pmp/